「ああ。」
それが何か?という目で見てくる。
もう、こうなったら模試の結果を見ていないことを祈ろう…。
「あ、ありがとうございます。」
そう言って助手席の窓からリュックを受け取ろうとした。
すると、リュックといっしょにスッと白い紙を渡された。
なにこれ?6けたの数字がならんでいる。
「それ、ウチのマンションのロック解除ナンバー。それで、部屋まで入れるから勝手に入っていろ。」
「はい?」
何をいっているのだろう…。