会議は、昼食をまたいで午後3時まで続いた。


しかし、結局は皆言いたい事を言い合っただけで何も決まらなかった。


総理は始めから、この会議で消費税増税の是非を問う事など考えていなかったのだ。


消費税10パーセントへの増税は前回の総選挙での、野党である『民自党』のマニフェストだったものだ。


つまり、民民党の何人かの議員が消費税増税に反対しても、総理がその気になれば、野党と手を組んででも消費税増税法案を可決させる事が出来る。


それにしても、どうして総理はそんなにも消費税増税にこだわるのだろうか?



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