「っ…それは!ダメだ!!俺は…俺はお前が好きなんだよ!」 ハナコは驚きで声も出ませんでした。 でもすぐに頭をフル回転させて、こう言いました。 「何言ってるんですかっ!あなたと私とでは住む世界が違います。 …私を殺して下さい」 ポチを渡せと言った王子はハナコのことが好きだったのです。 「だからダメだと言っているだろう!? いずれはお前もつれていくつもりだ。俺はポチもつれていっていいと 言ってるんだぞ。分からないのか?」