(ニット帽とサングラスかけても
かっこいいのが伝わってくる…
オーラが隠しきれてない…!)
「と、というか
なんでアギトくんが街中にいるの?」
(今まさにアギトくんのこと
考えてたから驚きだよー!)
「このみちゃんに会おうと思って」
クスッと笑いながら
アギトくんは私を見つめてくる。
(て!!わ、私に会おうと思ってって…
は、はんそく!!!!)
「今から電話しようと思ったけど、
会えて嬉しい。運命かな?」
相変わらず当たり前のように、
歯の浮くような事を言う。
「このみちゃん、ご飯食べに行こう」

