「…はい」
アタシは静かにアギトくんの言葉に
耳を傾けていた。
「でも…
俺は初めて本当に心から付き合いたいって思う
女の子に出会った。」
伏し目がちな目をまっすぐ私に向ける。
「それが君、
このみちゃんなんだ」
まっすぐ見つめられながら、
そう力強く告げられる。
ドクンドクンドクンドクン
なんだろう…もしかしたら嘘かも
しれない言葉なのに…
この宝石みたいな瞳を見ると、
本当だと思ってしまいそう…
「今はこの言葉が信じられないかもしれない。
でも、心に残していて貰いたい」
「……そうですね。
本当かどうかこれから見ます」
まっすぐアギトくんを見つめ、
私は飲んでいたグラスを置く。

