「わ、わかりました」 「本当?良かった」 ぱあっと花が咲くような笑顔に戻る。 「で、でも…!次は何かお礼しますね! そんな高いものは無理ですけど…」 今日は出してもらう事になったし… こちらも何かお礼しないと! 「お礼なんていいのに」 相変わらずの完璧なスマイルで、 私を見つめるアギトくん。 「いえ! 私、そう言うのきちんとしたいタイプなので…」 「そうかぁ……」 そう言うと、しばらく アギトくんは考えるように黙り込んだ。