着いた席は、 個室風なところだった。 というか…入る前にチラッと VIP専用って文字が見えたんだけど… ここ…相当高いんじゃ…… 私…い、いくら持ってきてたっけ!? 「アギトくん、 ここっておいくらくらいするんですか?」 あたふたと焦る私とは正反対に、 アギトくんは落ち着いた様子。 「値段は気にしないで。僕が払うんだから」 「ええ?!でも…!そんなの私…」 「僕が誘って連れてきたかったんだから、 いいんだよ。気にしないで」