私は歩くスピードを速め、 みんなが見つめる先へ進んだ。 そこには……… スラリとした影がいた。 「あ、あれって……」 みんなの視線の先には、帽子を被ったシンプルな ファッションの男性がいた。 隠そうとしているけど、 オーラですぐにわかった。 スラリとした長い足に、 どこか育ちの良いたたずまい。 春日井アギトだ……!!!!! 「あ、あの!」 私は駆け足でその人物へと駆け寄った。