「まだ君にお礼してない。
是非、何かプレゼントさせて欲しい」
手を掴まれて引き止められる。
お、お礼ってそんな……
繋がれた手が熱い。
ドキドキしてしまう
「お、お礼なんていいです。私が好きでやっただけなんですから。気にしないでください」
「しかし…」
「1人でゆっくり観光したかったんでしょ?
なら、私はいない方がいいです」
それに…このまま一緒にいたら、
ドキドキし過ぎておかしくなりそうだし
「確かにそう言ったけど…
けど今は、君と一緒に観光してみたいんだ」
は……はいぃ……?!
「だからお礼するついでに、少し案内してもらってもいいかな?我が儘なのは分かってるんだけど…」
……………お母さん……お父さん……
私は夢を見ているのでしょうか……
こんな完璧な男の人に会っただけでも、
スゴい事なのに…
さらに一緒に観光したいと言われるなんて……

