超絶セレブ男子にご用心!





「…大人しくなってくれたね」



私が黙ったの見て安心し、
春日井アギトは身体を離した。



ドキンドキンドキンドキンドキン



まだ心臓が…バクバクいってる



「あ、あの、どうしてこんなところにいるんですか?しかもこんな危ない裏道なんかにいて…SPの人達は?」



「彼らはSPじゃないよ。ただ観光について来たお付きの者さ」



お、お付きの者って……



「どっちにしろ…
その人達から離れちゃダメじゃないの?」



「初めて会った君まで彼らと同じことを言うんだね。僕は今、自由になりたいだけだよ」



私の言葉にうんざりするように言いながら
どこか寂しげな春日井アギト。