「という訳だからごめんね」 そう言い残し、アギトくんは 通話をプツリと切ってしまった。 「…いいの?切っちゃって…」 「うん。前の俺なら行ってたかもだけど、 今はこのみちゃんとしか行きたくないんだ」 ドクンドクンドクンドクン (な、なにそれ!!!は、反則!) 真っ直ぐ見つめ、 ギュッと大きな手が私の手を包む。 「だから、今度 また出掛けてくれると嬉しいな」