「あたしは平気よ」

「でも、これ以上あんた達に何かあったら……!」

「学校はつらいけど……、」

希子は少しだけ微笑んだ。

「あたし、いつも放課後希人とあたしと姫華の3人で遊んでるの。その時が一番楽しいの。姫華はあたしが悪魔の子供でもいじめたりしないし、あたしのことかわいそうとか言わないし、3人でいるとなんだか小さい頃に戻った気分なの」


希子はいきいきとした表情で話した。
いつの間にか希子と姫華は親友になっていた。
お互い信頼し合っていて、離れていても、ケンカしてもずっと一緒だった。
姫華に希子は救われていたのだ。