「でも……」 教室に帰りたくない…。 千紘も、茉依ちゃんもいるし…。 みんなの視線が痛いし……。 「…分かった、分かった。 オレが谷原のカバン持ってくるよ。」 「えっ!?いいよ!!」 「まぁ、まぁ。 おとなしくここで待っとけって。」 そう言って、松下くんは屋上から出てった。 松下くんって優しいな。 あんまり話したことないわたしにも優しくしてくれて…。 …………千紘とは大違い。 「…なに考えてんのよ、わたし。」 人を比べるなんて最低だよ。