「あら、そうなのっ!? 千紘の彼女さんっ?? 千紘ったらこんな可愛い子とつき合ってるのね。」 嬉しそうに笑う彼女と反対に少し顔を曇らせるわたし。 千紘には妹しか兄妹はいないと聞いた。 じゃあ千紘とこの人はどういう関係? 「あっ、わたしの名前はね 蕪木 美柚っていいます。 あなたのお名前は?」 美柚…さん。 「谷原 桃花です」 「桃花ちゃん?可愛い名前ね。 今日はもう千紘は帰っちゃったのかしら」 「あ…はい」 「じゃあ、お話ししましょう?」 美柚さんに連れられて喫茶店に行った。