史上最悪最低男


『え?なに…どうしたの?』

『誰と結婚すんの?』


『あぁ…前話したじゃない?

わたしが初めてつき合った男の子のこと。

その人なの。』

幸せそうな表情を浮かべる美柚。

は…?


『じゃあオレに話す前から

そいつとつき合ってたわけ?』



僕と関係を持つまえから

美柚とそいつは愛し合ってたわけ?


美柚の顔が一変、焦りの表情になった。


『っ…』

目を泳がせる美柚は多分

言い訳を考えてるんだろう。


『そうよ…。』

観念したように美柚は言った。