自分でも、
何を思っているかは
わからない。

ただ、なにか、
言いたい衝動に駆られて、

浮かぶ言葉を、
声にしてみる。

「私たちは、
なんで 出会ったのかな。
運命だったのかな。

ううん、そんなの、
あってもなくても同じ。

偶然、同じ教室の
生徒だった。
ただ、それだけ。

なんで瑠璃だけが、
こんな目にあうのか、
わからない。

でも、それは、
運命とかじゃなくて、

…理由なんて、ないんだ。」