自分でも、 何を思っているかは わからない。 ただ、なにか、 言いたい衝動に駆られて、 浮かぶ言葉を、 声にしてみる。 「私たちは、 なんで 出会ったのかな。 運命だったのかな。 ううん、そんなの、 あってもなくても同じ。 偶然、同じ教室の 生徒だった。 ただ、それだけ。 なんで瑠璃だけが、 こんな目にあうのか、 わからない。 でも、それは、 運命とかじゃなくて、 …理由なんて、ないんだ。」