「…戻らないの。」 「え?何が?」 「…からだが。 ずっとこのまま。」 服を着て、 瑠璃が戻ってきて、 部屋に入ってすぐ、 つぶやいた。 「えっ?! なんでなんでっ?!」 栞が取り乱している。 「私も…初めて。 初めて会う栞ちゃんに、 顔を見せられなくて ごめんね…」 「…でも、なんか、 私が原因だよね? 私が友海ちゃんと 話してたから…」 「…そう、それなの。」 瑠璃が低く漏らした。 「……あっ! 栞ちゃんのせい、って 意味じゃないよ!」