私が答える。 「私もいるよ。 この子は、栞ちゃんだよ。」 「栞ちゃんは… 私のこと、知ってる?」 「知ってるはずだよ。 あの日、見たから。」 すると、瑠璃は、 なにも言わなくなった。 「……いいよ。 栞ちゃんも連れて、 入ってきて。 私の部屋まで来て。」 声は消えそうだけど、 そういえば、風邪とか 具合悪い とかじゃなさそう。