瑠璃になにがあったのか わからないけど、 友達が多すぎると、 本当の友達を見失って しまうかもしれないけど、 瑠璃にも、栞を 知ってもらいたいんだ…。 ピンポーン …………。 ピンポーン …………。 「…いないのかな?」 「…はい」 「…瑠璃ちゃん?」 私が諦めかけたすぐあとに、 瑠璃の声がした。 ただ、すごく かすかな声。 その声に、栞が反応した。 「…だれ?」 あ、そっか。 瑠璃は栞を まだ知らない。