どっちにしても、 様子が変だった。 …確かめなきゃ。 今日は、瑠璃が 学校に来なかった。 「瑠璃ちゃん、 大丈夫かな…。」 この子の名前、 「やまなか しおり」は 「山中 栞」って書くみたい。 「…こんなのは、 私も初めて。わからない…」 栞ちゃんは、 …まあ、いま思えば 私も、かな。 この、 ありえないようなことを ためらいなく、 受け入れていた。