「…違うよ、瑠璃! この子は…」 「…だ、だめっ…! やめて…!違うよ…っ!」 ……? 瑠璃が、体を縮こまらせて、 搾るように、声をあげる。 「く、くるしい…っ! 友海ちゃん…! た、たすけて…! いっ、いやだ~っ!!」 ばんっ!! ドアを強く叩いて、 駆け出す瑠璃。 …予想はしてたけど。 ちょっと、違った。 一目散に、追いかける。