しばらくして。 「おまたせ~、友海ちゃん! じゃあ、一緒に…かえ…?」 瑠璃が帰ってきた。 ………。 …カラカラン…。 瑠璃は、手に持っていた 消しゴムとシャーペンを 落として、 「と…、友海、ちゃん…!」 叫ぶような、 掠(かす)れた声で。