目を凝(こ)らす。 目の前に、「小鳥遊 瑠璃」 って 書いてあった。 …瞬間移動。 “意思”も関係あるのかな。 目が慣れてくると、 からっぽのげた箱が たくさんあった。 でも、もう一つだけ、 靴があった。 「『水野 友海』…」 きれいな名前だなって。 友……。 友達……。 …私は教室に向かった。 …というよりは、 足が勝手に動いてた。 やっぱり… 私、さみしかったのかな。