「2人なら、 いつでも話すよ。 昔のこととか、 透明になったときの 感じとか。 もちろん、私も もう できないだろうけど。」 「もっちろん! た~くさんきくよ!」 「栞ちゃん…」 3人で顔を見合わせて、 笑った。 「…栞ちゃんは」 「なあに?」 「初めて私を“見た”とき、 怖くなかったの?」 「…すっごく びっくりした。 まさかあんなことが 本当におきるなんて… いまでも 思い出すと ぞくぞくするんだ。」