「菜乃、?」

「はっ、はい!?」

「声裏返ってるけど」


うわぉ。

ちょっと意地悪く笑いながらベッドに座った東條くんは、ぽんぽんと自分の横を叩いた。

隣に座れってことなのはよーくわかる。

わかる。けども。




「何してんの。早く」

「、~っ!」



こくっと頷く。今さらおかしいのなんてわかってるよ!

でもなんでか心臓がばくばくいいすぎて目の前がチカチカするくらい緊張するんだもん。


ようやく隣に腰かけると、その様子を見ていた東條くんがけたけた笑っていた。




「笑わないでよっ」

「や。だって面白すぎて」

「…、」