いつもいつも、思ってた。 お兄ちゃんと、気持ちが通じたならいいと。 叶わない夢を想像しては、幸せを感じていた。 だけど……いきなり現実にコレはあり得ないでしょ?! しかも……お互いに、って! お兄ちゃんも私を妹として以外の目で見ていたの?! いや、…だけど…やっぱり…!! ――ドンッ!! 「何言っちゃってんの?!お兄ちゃん!! 駄目だよ!!あり得ない!!」 私はお兄ちゃんを突き飛ばした。 「楓……。俺は……」 「お兄ちゃん、目を覚まして! 私は…妹だよ?!」