「真梨恵、今日は地元のツレに会うから。付いてきて」 「…うん」 …また来た。 最近の帰りはいつも右京くんと。 私も断ればいいんだろうけど、何故か彼を前にするとつい従ってしまう。 何というか、彼といると新鮮で楽しい気がするから。 右京直之。 学園一のプレイボーイの別名を持つ彼が最近は私に構ってくる。と、同時に彼の側にいつも従えていた女子の姿が無くなっていた。 こうして私を側に置くのは、あの日屋上であった出来事を誰かに言わないか監視しているからなのかも知れない。