下でドアが閉まる音がする


今家にいるのは一人


でも大丈夫大丈夫!

そう自分に言い聞かせた



飲み物を取りに下に下りたとき


ピンポーン




チャイムが鳴った



あの記憶がフラッシュバックして背筋が凍った

立っていられなかった




でもその時聞こえた声は
聞きなれた声だった


「爽那!!!」

「み...みなと...?」


「爽那!俺!湊だよ...話がある
 ごめん。今まで本当にごめん。
 果那ちゃんから話聞いた。
 ドア開けられる?」


ドアの前まで近寄って
鍵を開けようか迷った。


湊じゃなかったら...