「ゆ…ぅ?」

「助けに来ましたよ。」


五月蝿いやつはニコニコして私の頭に手を置き、池口に殴りかかった。

「女の子いじめるとこうなるんだよ?」

バキッと鈍い音がして池口は泣きながら走って逃げた。

「ざまぁみろ…」

それにしても、なんでこいつはいるんだ?

「ずいぶん派手にやられましたね。」

「なんで…いるの?」

五月蝿い奴は私の前に腰を降ろすと、自分の着ていた制服を私にかけてくれた。

「何泣いてるんですか?」

「ヒック…だって…怖かった…ック・・ゥ」