「おい!シカトかよ!」

ダン!痛…。

「シカトとかしちゃ駄目でしょ~?」

カバンの準備をしてたらキレた池口に肩をつかまれ壁に押さえつけられる格好になってしまった。これって結構やばい状況…だよね?

「お前俺の事が好きなんだろ?いつも授業中俺の事チラチラ見てるよなぁ?」

こいつ馬鹿か!?お前を見てるんじゃなくて、その奥に座ってる夏菜としゃべってるんだよ!
世の中にはこんなに思い込み激しい奴がいるのかよ…。まじゥザイ。

「池口見てるんじゃなくて、夏菜としゃべってんの!」

「嘘言ってんじゃねえよ」

ドス・・・。池口は膝を私の腹に蹴り入れてきた。

「ッ…。」

まじこいつありえない…。女の腹に蹴り入れるか?普通。まじ死ねって言いたいとこだけど…
ヤバイ・・立てない…。半端なく痛い。こんな奴の前で泣きたくはないが、こらえるのも一苦労。

「お前立場わかってんの?今俺のほうが有利なわけ。お前を犯す事だってできるんだよ。わかってる?」

と、池口はニヤニヤしながら私の制服のボタンを外しはじめた。

「叫ぶ…よ…。」

バコッ!