まるで当たり前のように、私の手から すくい取った店ののれんを フックにかけて私を見下ろし、 ふっと彼が笑う。 あの時、彼女に見せていたのと 同じような、優しい微笑み。 ドキン!と胸が大きな音をたて、 固まってしまう私。 まさか、この笑顔を 自分に向けられる日が来ようとは・・・ 思ってもみなかった事態に混乱し、 頭が真っ白になってしまった。 そこへ。