その夜。 「お母さん?」 呼ばれて振り向くと、勇次が ドアの隙間から顔を覗かせていた。 「どうしたの?」 薄暗い中でひとり、俯いているのを おかしいと思ったのだろう。 心配そうな顔をしている。 「なんでもないよ」