そして、奥の部屋から意識を離せない ままに働いた数十分の後。 「ごちそうさまでした」 真っ赤な坦々麺のスープで、 きれいなシャツを汚しもせず、 女の子は、軽い靴音をさせて ”笠井さん”と入口を出て行った。 未練がましい私の視線の前で、 彼が何か言いながら女の子を見下ろし、 女の子が笑って彼を見上げる。 ヒールの靴を履いて歩く女の子の 背中に流された長い髪は、 サラサラして、ツヤツヤで。