「・・・・・え?」

息子の声に一瞬、反応できなかった。

「え?じゃないよー。ごはん!」

席に着いた勇次にも催促され、
慌てて食器棚を開ける。

「あ、ああ。はいはい」

息子の茶碗に炊きたてのごはんを
山のように盛ってやりながら、
私はさっき見た芸能人に、
よく似た人のことを思い出していた。



ジュンソ。


あの人に、よく似た人。