呼びとめると、卓也は笑った顔のまま、 私を振り向いた。 久しぶりに見る、少年らしい 屈託のない笑顔。 「知ってる?あの人もやってたんだって」 走るようにして踏み込んだ卓也は、 体をひねってジャンプ。 そして、シュートする仕草で 私の方に体を向けた。 伸びやかに、軽い音をたてて着地する。