「なに、してんの?」 声変わりを終えた息子の声は、久しぶりに 聞くと、驚くほど夫に似ていた。 「卓也・・・」 会いたくなかったわけじゃない。 今朝からずっと、試合はどうなったのかと ソワソワしていた。 けれど、私は心のどこかで恐れてもいた。 この目に見つめられることを。 「なに、それ」 卓也は食い入るように私の顔を、 洋子さんの手で化粧された顔を見ていた。