シャワーの音で目を開けると携帯の時計は夜中の2時を指していた



寝てたんだ…



だるく重い体を起こしタバコに火を付けた



「賢治さん起きてたんですね」



シャワーから出てきた沙耶が頭を拭きながら俺の隣に座る



「まだ、居たんだ」



俺は横目で沙耶をチラッと見た



「今日、抜け出して銀座のクラブ行ってたんですね?
プライベートでそんな店行くなんて珍し」



「別に…」



「っで成瀬先輩の女はどうでした?」



沙耶が顔を覗き込んできた



俺の行動を把握している沙耶に少し驚きながらもタバコの火を消し静かに笑った



「普通過ぎて全然面白くなかったよ」