政略結婚はじめました ―初恋―

「楽しかったですね、料理も美味しかったし」

良かったらと新婦から貰った小さなブーケを手に華の横顔は終始嬉しそうだった


家に帰り靴を脱ごうとする目の前の華を後ろから引き寄せ壁に押さえつける


目の前の華は少し驚き俺を見上げる


真っ直ぐなその瞳に俺の中にある小さな不安が大きくなっていく