いつも使う赤坂のホテルに入りタバコに火を付けると部屋のチャイムが鳴った



「賢治さんから連絡くれるなんて珍しいですね」


扉を開けると少し酔っているのか千鳥足で沙耶が部屋に入ってきた




特定の女を作らない俺にとっては沙耶は他の女と違い後腐れがなく楽だった



部屋に入るなり俺は沙耶をベッドに押し倒し覆いかぶさる


「何か…イライラしてます?」


上目遣いで俺を見つめる沙耶の唇を力任せに奪った


「黙れ…」


驚きながらも家事もした事も無いようなネイルが施された細い指が俺の首に絡み付く