土曜の昼下がり


レンタルショップで借りてきた映画を見ながら隣で華は号泣している



「そんなに良かったか?」



華は必死に映画の良さを説明するが俺にはどこが良かったのか全く分からない



「政略結婚かもしれないけど私、賢治さんと結婚出来て良かったです

私に家族をいっぱい作ってくれてありがとうございます」




そう泣きながら笑顔で言う華に嬉しいという感情よりも不安が一瞬過ぎった



目の前で俺を信じてる華



自分の気持ちとは別にそんな華を俺は騙している…