「…メール見た、別れたいって事?」



手の中にあるグラスを見つめ呟いた



華は今どんな顔をしているのだろう



「…少し時間と距離が欲しいんです」


その小さな声に華の手元を見ると震えていた




「昨日の俺の言った事が原因?」



「…確かに籍を入れた日、賢治さんはお互い干渉しない事って言ってたのは分かってました

でも、わたし……

政略結婚かもしれないけど…

私の中で賢治さんの存在がどんどん大きくなって…

このままだと私また欲張りになって賢治さんの仕事の邪魔しちゃうって…」



隣で小さく震える肩に胸が締め付けられた



俺は…