「華のみそ汁飲みたいな…」


東京の夜景をぼんやり眺めながら小さく呟くとデスクに置かれた大量の郵便物と共に置かれた茶封筒が目に入った


何気なく手にした封筒の右下の差出には港区役所と書かれている


嫌な予感の中…

ゆっくりと封筒を開けると、あの日二人で出したはずの婚姻届と通知書が一枚入っていた


『不備がございましたので再度ご提出ください』



簡単に言うなよ…


通知書を無造作にデスクに置き溜息をつきながら椅子に深く座った