倒れる華を受け止め見ると真っ青な顔に苦しそうに息をしている


「華…、大丈夫…?」


「…」



苦しそうに呼吸をするだけで返事はない


そのまま寝室まで華を抱えベットに寝かせた


時計を見ると接待まで時間がない



ゆっくり寝室を出ようとすると右手に暖かい感触が伝わる



「えっ…」


無意識なのか華は苦しそうに俺の手を探し掴んできた



急に切なくなった



華をこのまま置いて仕事に戻れなくなった




違う…

俺が華の傍を離れたくなかったんだ…