結局、昨日は2人で婚姻届を提出し俺はそのまま取引先と打合せの後、飲みに行き家に着いたのは深夜2時だった




愛がある結婚ではない…


大きなベッドの片隅で小さくなり眠っている華を見てやっと手に入れたと思う反面、胸の奥が苦しくなった




重い瞼を開けると隣に華の姿は無くリビングからするいい匂いが俺の眠い頭を起こす



リビングの扉を開けると薄く化粧をし会社で見る華が楽しそうに料理を作っていた




「…おい」


俺に全く気付かない華を呼ぶと驚いたように振り返った