「沙耶、この会社の株買い占めて…」



俺はベッドから起き上がりカバンの中のパソコンを立ち上げた



「え?」



次の瞬間、今まで甘い雰囲気の中にいた沙耶は目を丸くし驚いている




「何、言ってるんですか?今にも潰れそうな会社の株なんか買って何の意味が…」




「お前の意見なんてどうでもいいんだよ」



声を荒げる沙耶をよそに冷たく言い放つと沙耶は唇を噛み小声で

「はい…」

とだけ返事した