35階の社長室の窓から見下ろした人の歩く群れはゴミのように思えた


33歳という若さで社長になり、よく思わない人間も少なくは無かったが俺はそれを仕事の結果という形で見せてきた



役員会議室で月曜日の定例会議を終え32Fフロアーを歩いてると一生懸命、説明をメモに取っている華がいた


初めてクラブで会ったときの華やかさは無かったがリクルートスーツ姿で薄化粧の華には透明感があった



華に教えていた男の社員が俺に気付き耳打ちをした





次の瞬間、華と目が合った…