「ふーん、成瀬先輩は結構本気みたいなんだけどな」



「…本気?」



「うん、私の友達曰くもう2年近く通ってるらしいですよ…」




「なぁ沙耶、一つ頼まれてくれない?」



「何ですか?」


「この女、身辺調査してくれないか?」



俺は脱ぎ捨てていたジャケットから名刺を渡した



「これって…?」



沙耶が名刺を見ながら呟く




「面白い事思いついちゃった…」



笑いながらタバコに火を付ける



「じゃ、私の頼みも聞いてください」



「何?」



「私、社長秘書として賢治さんの会社で働きたいんです」



「何で?」



「だって賢治さんの思い付いた面白いこと私も近くで一緒に楽しみたいし?」




「勝手にすれば…」