なんだかその木をみていると…とても暖かい気分になる…。 この木は…成美さんや千夏や播磨君や高森くんの事を知っていると思えばなおさら…大切な存在に思えた。 …もし…。 千夏が…私の事を忘れてもこの木は真実を知っている証人だ…。 易者のおじさん探しに焦っていたせいもあり…その桜の木をみて穏やかな気持ちになった…。 もう一度…探してみよう…。 その木に励まされながら私は…木々を揺らす風の葉音をききながらしばらく眺めていた。