「あーあ…ついにクビになっちゃった…(泣)」
会社を見上げながら‥大きなため息をつく‥。
ボヤボヤしてる訳にはいかず‥私は公共職業安定所(通称:ハローワークもしくは‥職安)にこの日から通うことになる。
とりあえず‥自宅に帰るため電車で最寄りの駅についた私は…マンションまでの家路を歩いてエントランスに入ろうとした時…管理人さんから声をかけられた。
「橿原さん…。ちょっと…。」
管理人さんに呼ばれて手渡された手紙を受け取り…エレベーターをのぼる。
「ただいま―。」
いつもだったら真っ暗な部屋もさすがにまだお昼を少し過ぎたころの時間帯だけに…部屋の中に光が差し込み昼間の部屋がこんなに明るいなんて…と感心しながらリビングのソファーに腰を下ろした。
宛名の書かれていない…封筒を開き中から便箋をとりだす。
『 ― 成美へ―
まず‥昨日の事謝りたくて筆をとりました。
ほんとは‥メールや電話でやりとり出来れば良かったけど‥逆に君に迷惑をかけてしまう恐れがあるので手紙にしました。』

