宗大はえっ…?とした顔で私をみた。
「まあ…話の分かる方だっただけでも…有り難いわー!!
一億でいいなんて…欲のないお嬢さんでほんとそれだけが救いだわー!!
お金は…じゃあ後日会社から口座を聞いて振りこませますわ!
さあ…話もまとまった訳ですし、宗大さんも…このまま帰りましょう…!」
お母様がSPのような連中を部屋の中から呼びつけて宗大を促す。
宗大は…納得できないという感じで私の肩に手を置いた。
その手の平から最後の温もりだけ感じて…宗大の手を払いのけ荷物を持って部屋の中へと駆け込んだ。
パタン…。
薄暗い部屋の中に扉の閉まる虚しい音だけが響いた。
私は…1人戸口の所でヘナヘナと座りこむと…声を殺して叩かれた頬をさすりながら泣いた。
明日からの戦いに挑むために…!

